子どもと教員の信頼必須!関係づくりのコツ5選

お仕事術

「子どもとの信頼関係ってどうやってつくっていけばいいの?」

「関係性が築けないと、授業もうまくいかない…」

「いまいち 仲良くなれている感じがしない」


そんな悩みを抱える先生は多いのではないでしょうか?

特別支援学校では、学習活動以前に「安心できる人との関係性」がとても重要です。

では、どうしたら信頼関係が築けるのでしょうか?

私が実際に取り組んだ関係作りのコツを、ご紹介します。


なぜ‶関係づくり”が大事なのか?

特別支援教育において、関係づくりはすべてのスタート地点です。

子どもが安心して過ごせるためには、

「この先生は自分のことをわかってくれる」

「一緒にいるとホッとする」

と感じてもらうことが大切です。

 

支援を必要とする子どもたちは、

  • 人との関係に不安を抱えやすい
  • 失敗経験から自信をなくしている
  • 自分の気持ちを言葉で伝えるのが難しい

といった背景を持っていることがあります。

他者への安心感を感じていなければ、自分の心を開くことはありません。

 

だからこそ、まずは教員が子どもたちにとって

「安心安全な存在」

であることを伝える必要があるのです。


それが、学習や集団活動の“土台”になります。


関係づくりへの5つのコツ

ここでは、実際の現場で役立つ「子どもとの関係づくりのコツ」を5つ紹介します。

名前をたくさん呼ぶ

名前を呼ばれることで、「自分は見てもらえている」と子どもは感じます。

あいさつや活動中だけでなく、休み時間やふとした瞬間に名前を呼んで声をかけることで、

信頼が深まります。

「○○さん、おはよう!今日も学校に来てくれてうれしい!」


「できた!」を一緒に喜ぶ

子どもが活動に成功したときなど、小さなことでも一緒に喜ぶことが大切です。

努力の過程やチャレンジしたことに目を向け、「よくやったね」と伝えましょう。

「苦手な野菜も食べることができたね!すごいね!」


毎日どこかで‶関わりの習慣”をつくる

「登校したらハイタッチ」

「遊んだら一緒にお片付け」など、

毎日くり返す関わりは安心感につながります。

教員は、子どもにとって敵ではない。「あなたを見ているよ。」というサインにも繋がります。


行動の‶背景”に目を向ける

問題行動が見られたとき、

「なぜこの行動をしているのか?」を考える視点が大切です。

現象には必ず何かしらの要因があります。

その背景を理解しようとすることが、子どもとの関係を深めます。

「怒ってるように見えるけど、見通しが持てなくて不安だったんだね」


教員自身が‶楽しんでいる姿”を見せる

子どもは大人の表情や雰囲気にとても敏感です。

教員が楽しんでいると、子どもたちも自然と引き込まれます。

授業でも、他教員と「楽しさ」を共有することで、学習効果も上がります。

そのためには、教員間のチームワークも必要です。

「先生もこの活動楽しみにしてたんだ~!」

「先生もやりたいなぁ~♪」


関係づくりを進める日常の工夫

ここでは、日々の関わりの中で実践できるちょっとした工夫を紹介します。

観察からスタート

いきなり関わろうとすると警戒されます。

まずは、子どもの様子をよく観察してみましょう。

「どんなときに笑う?(楽しそう?)」

「何が苦手そう?」

と、子どものことを知ることが第一歩です。


声かけは‶短く・具体的に・ポジティブに”

特に言葉の理解や、情報処理能力に不安がある子には、

  • 「座ってね」よりも「イスにすわろう
  • ただ「ダメ」ではなく「〇〇よりも、こうしようね
    のように、具体的で前向きな声かけを意識します。

‶できた瞬間”を見逃さない

ほんの小さな成長でも、

「今、できたね!」

をすぐに言葉やサインで伝えることが大切です。

できた感覚が掴めると、子どもの自己肯定感が高まります。


今日からできる!関係づくりの一歩

朝のあいさつ+αの一言

「おはよう」+「今日は何して遊ぼうか?」など、関わりのきっかけを作りましょう。


‶名前+〇〇”を習慣に

どんな小さなことでも、

「○○さん、ありがとう」や

「●●くん 今のあいさつ 大きな声でよかったよ」

と言葉にすると、子どもは自分の存在を実感できます。


自分の「いいね」メモを作ってみる

関係がうまくいった日や、良いやりとりができた日を記録しておくと、

後から見返して自分の自信にもなります。


関係づくりは‶小さな積み重ね”

子どもとの関係は、一日でできるものではありません。

でも、

毎日のちょっとした声かけや関わりの積み重ねが、

やがて大きな信頼になります。

そしてその信頼は、授業の安定や生活の安心につながり、

結果的に支援の質を高めていくことにもなります。

正解があるものでもありません。完璧じゃなくて大丈夫です。

ただ、

「この子と仲良くなりたい」

「この子を知りたい」

という気持ちが、関係づくりのいちばんの原動力になります。

気になるあの子と!今すぐ関係作りを始めてみませんか?



今後も、特別支援学校で働く先生に役立つ実践記事を発信していきます。
コメントや感想も大歓迎です♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました