
20××年4月
ついに 教員としての一歩を踏み出した あの日
「先生になったのに、思うように動けない」
「子どもたちが話を聞いてくれない」
「先輩教員が話しているワードが理解できない」
「子どもに教えるどころか、自分が精一杯」
そんなふうに感じた1年目の春。私は、「初任の壁」にぶつかっていました。
理想と現実のギャップに押しつぶされ、自己肯定感も下がりまくりだった私。
どうやって この壁を乗り越えていったかを お話しします!
初任の壁にぶつかってしまったワケ
経験が何年も、何十年もある先輩方と、教員1年目初心者マークの自分が同じ土俵で仕事をしていく…
何とかしなければ!と必死についていくことしかできませんでした。
(今思えば、ついていけてもなかったかも)
私が分厚くて硬い壁にぶつかったのはこれです。
- 教育知識・経験の不足
- 人間関係(先輩・同僚)への不安
- 業務過多による疲労と焦り
みなさんも経験したことがあるのでは?
どうしたらいいかわからず悩むばかりで、抜け出すこともできなかった期間…
誰にでもあると思います。
しかし!
考え方を変えると
これらは「能力のなさ」ではなく
「新しい世界に適応しようとする成長の過程」
とも言えるのです。
そもそも、ベテランの先輩教員の方々と、新米の私が同じフェーズなわけないんです。
だからこそ、
壁は“成長の入口”なのです。
リアルな私の体験
知識が足りない…
・障害種や、診断名を聞いても全くピンとこない
➡インターネットや、図書室の本、引き継ぎ資料を読み漁り、メモに残す
・支援計画は〇日締め切りだからね、読みあわせは●日にやるよ。と、言われた
➡まず ‶支援計画”って何?から始まり、また調べる日々
・目と手の協応が~、ボディイメージが~ と会議で飛び交う単語に「???」
➡思考停止、メモすらできず
先輩がこわい…
・先輩教員方は、自分の仕事で忙しそう 特に話しかけられることもなく一日が終わる
➡ 職員室で話しかけるタイミングがつかめず、孤立感MAX
そもそも職員室にいない方も… どこにいるんですか~?状態
なんとなく、聞いたらダメオーラが見える気がしていました…
授業準備が終わらない…
・自分のメイン授業の割り振りがきたが、何をしたらよいかわからず、略案だけで1時間超えの日も
➡ 授業のネタ出しに数時間 1時間の授業なのに準備に数日… 暗くなっても帰れない
結局、土日や帰宅後も仕事漬けな毎日へ…
でも!ある日 ふとしたきっかけで変わったんです!
3つのアクションで乗り越えた!
正直に「わからない」と言ってみた
「自分は新人!当たって砕けろ!」と思い、先輩教員に恥を忍んで何でも聞いてみました。
➡わからない用語を正直に話すと
「これ聞きなれないと難しいよね。〇〇に載ってるから資料出してあげるよ」
➡支援計画のやり方について教えてほしいと頼むと
「最初は、昨年のものや他の人のものをマネして書いていいんだよ」
「自分の例でよければ今見せるよ」
と、笑って言ってくれた。
聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥
勇気を出して聞くことで、すぐに解決へと導くことができました。
「初めから聞けばよかった」
と、後悔しました。
‶頼り方”を練習した
先輩教員の動きを観察しつつ、謙虚な気持ちを持ってコミュニケーションがとれるようにしました。
➡ 忙しい時間を避けて声をかけたり、
「〇〇と△△では、〇〇だと思うのですが、どちらがいいのでしょうか?」など
選択肢を出して、短い時間で答えが出るように相談したりした。
話をしたことで、信頼関係にも繋がります。
何より、初任の私をみんなが
「全て当たり前にできる」
と、思っていなかったのです。
話をしたことで、
「心配していたよ」
「頑張ってるね」など
ありがたい言葉をかけていただけました。
③ 授業は‶60点スタート”でOKと割り切った
単元が決まっていれば、予定していたことが終わらなくても気にしないことにした。
その代わり、生徒の反応をよく観察して次の授業に活かす。
➡ 完璧を目指すより、「まずやってみてから修正する」方式にシフト。
準備時間も気持ちも、ぐっとラクになった。
「先生」という立場は、
「失敗できない」
「完璧でなければならない」
という固定観念がありました。でも、そんなこと全くないです。
完璧主義よりも完了主義で!
完璧な授業をする先生なんてほとんどいません。修正しながら自分の授業を作っていけばいいのです。
明日からできる小さなヒント
質問は「メモしてまとめて聞く」
質問することがあれば、「どうしたらいいですか?」と、抽象的ではなく、具体的な聞き方にします。
「●●のことについてですが、〇〇だと考えていましたが△△なのでしょうか?」
「●●はどちらだと思いますか?」
「〇〇のことを知りたいのですが、●分だけお時間頂いてもいいでしょうか?」
➡聞きやすくなるだけでなく、自分の理解も整理できます。
時間を割いてもらう謙虚な姿勢で聞くこともポイントです。
今日の自分の「よかった」を1つだけでも残す
よかったことは今後の伸びしろにつながります。振り返ったことは残しておくと良いです。
➡小さな達成の積み重ねが、1年後の自信になります。
手帳やスマホのメモ機能など、すぐに見えるところに残すのもいいですね。
「昨日の自分」と比べるようにする
他人と比べても良いことはないです。しかし、「いいな」と思ったところはマネしてみましょう。
自分のスキルの幅が広がるはずです。
➡ 他人と比べず、自分のペースでやっていきましょう。
初任の壁は、乗り越えるものというより、‶育ちの証”です。
迷いながら、失敗しながら、それでも子どもに向き合っているあなたは、
もう十分素敵な先生ですよ!!
自信を持ってくださいね🌟

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