
はじめに
特別支援学校では、毎日連絡帳を書きますよね?
「連絡帳って何を書くの?」
「この表現使っても大丈夫?」
「どこまで伝えるべき?伝えなさすぎ?」
そんな連絡帳あるあるに悩んでいませんか?
特に、若手の先生にとっては、初めてのことばかり…
「正しい書き方とは?」
「保護者に学校側の意図が伝わっているか?」
「不快ではないか?」
など、不安になりやすいものです。
でも!!
この連絡帳は、ただの情報交換のツールではなく、
保護者と先生をつなぐ信頼の橋 です。
日々の連絡帳のやりとりで、信頼関係がグッと変わります。
今回は信頼関係が深まる連絡帳の書き方のコツ3選をご紹介します。
連絡帳が信頼づくりにつながるワケ
そもそも、連絡帳の役割とは何でしょうか?
- 子どもの学校での様子を保護者に届ける また 家庭の様子を学校に届ける
- 支援の状況を共有する
- 保護者の想いを受け取る窓口になる
このようなことを思い浮かべるのではないでしょうか。
特別支援教育では、保護者と教員の距離が近いことが特徴です。
距離が近いからこそ、家庭と学校が
一緒に子どもを支えていく強いパートナー
となることが特に重要です。
その始まりが、毎日の連絡帳となっているのです。
だからこそ、「伝える」だけでなく「伝わる」書き方が大切なんです。
「わかる!」 気持ちを伝える
こんな時はどう書けばいいの?なんて経験ないですか?
- 今日ちょっとトラブルがあったけど、どう伝える?
- 「良いところ」を毎日書くのが難しい…
- 保護者からの返信にプレッシャーを感じるときも…
スムーズに書けるときもあれば、じっくり悩みながら書くこともある…
実際に、私も書き方に悩みながら連絡帳と向き合い続けていました。
「トラブルがあったけどストレートに書いていいのかな?」
「こんなこと書いたらクレーム来るかな」
「この表現でわかってくれるかな」
でも、ある保護者から
「連絡帳で自分の子どもが頑張っている様子がわかり安心します」
「トラブルがあっても、解決まで導いてくれて感謝します」
「先生からの言葉で、安心して学校に送ることができます」
と言ってもらえた時に、連絡帳はただの情報提供のツールではなく
心を届けるツールなのでは?と、気づきました。
完璧じゃなくていい。でも、保護者に対しては誠実でいたい。
この思いをもって、連絡帳を書くことが信頼につながる近道なのです。
信頼が深まる連絡帳のコツ3選
① できたことを中心に書く
△「今日は課題に集中できませんでした」
◎「今日は少し座っている時間が短かったですが、声かけに応じて、一緒に課題に取り組むことができました。」
➔「できなかったこと」ではなく「できたこと」にフォーカスすると、読み手の気持ちも前向きに!
② エピソードを交えて様子を伝える
△「給食を完食しました」
◎「大好きなからあげを見ると、にこにこ笑顔になり、苦手な野菜も一口頑張ることができました。」
➔ 子どもの表情や雰囲気が伝わると、保護者は安心できます。
③ 気持ちを添えたひと言で安心と信頼UP
- 「おうちでもこんな様子ありますか?」
- 「明日も笑顔で会えるのを楽しみにしています!」
- 「ご家庭でもお気づきの点があれば教えてください」
➔ 一方通行でなく、対話になる書き方を意識する。
今日から使える!書き方のひと工夫
連絡帳ひと言テンプレ
- 「今日のベストスマイル:〇〇さんのこんな場面でした!」
- 「少し疲れた様子もありましたが、給食は完食できました」
- 「今週もがんばっていましたね。おうちでぜひほめてあげてください☺️」
書くのがつらいに日には…
- 「今日も元気に過ごしました。明日も元気に登校してくれるのを待っています。」
- 「静かな一日でした。穏やかに過ごせたことも〇〇さんの成長ですね。」
➔無理に盛る必要はありません。その日の正直な様子を、やさしく届ければOK!
おわりに
連絡帳は、正しく書くことよりも、心が伝わることが大切です。
「教員と保護者がつながっている」
という安心感が、子どもたちにとっても大きな支えになります。
たとえ、どんなに短い文章でも、
「先生はちゃんと見てくれているんだ」
「親だけで悩まなくていい」
「子どものことを考えてくれる人がちゃんといる」
そう思ってもらえることが、何よりの信頼づくりです。

今後も、特別支援学校の授業づくり・支援の工夫について発信していきます。
質問や感想など、コメント大歓迎です♬
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