
はじめに
個別面談の時期…なんかソワソワしませんか?
「緊張する…何を話せばいいのかわからない」
「答えられない質問がきたら、どうしよう」
「保護者との会話、うまくかみ合わなかった…」
そんなふうに個別面談を苦手に感じている先生も多いのではないでしょうか?
特に初めて会う保護者の方に、どうやって話していいのか緊張感でいっぱいですよね。
でも!
ちょっとした準備とコツで、面談の時間が伝え合う大切な時間に劇的に変わることもあります。
今回は、個別面談がスムーズにいく方法3選をご紹介します!
個別面談が大切なワケ
面談の目的って何だと思いますか?
- 子どもの学校での様子を共有する、家庭での子どもの様子を共有する
- 保護者との信頼関係を深める
- 双方向の情報交換によって支援の質を高める
面談は、ただの説明や報告の場ではありません。
学校と家庭が、同じ方向を向くためのコミュニケーションの場です。
とくに特別支援学校では、「連携」そのものが支援の柱となっています。
だからこそ、伝え方や話しやすさが大切になります。
保護者の気持ちに寄り添うコミュニケーション
面談でよくある場面といえば…
・「お子さんはがんばっています」と伝えても、保護者の表情が曇る
・話したいことがうまく引き出せず、一方通行に終わってしまう
実は保護者も同じように、
「先生に聞いてみたいことがあるけど、聞きにくい」
「こんなこと言って、迷惑だと思われたらいやだな」
そんな気持ちを抱えていることが多いんです。
だからこそ、「対話」を生む空気づくりがとても大切なのです。
安心して話せる雰囲気を作ることが面談成功のカギになります。
個別面談がうまくいく3つのコツ
事前準備で緊張を減らす
- 子どもの様子を写真やメモで可視化
- ポジティブなエピソードを1つ以上用意しておく
- 話す順序を軽くメモしておく(「最近の様子 → 得意なこと → 課題 → ご家庭の様子」など)
➔何を話すか整理しておくと、自分の緊張もほぐれます。
また、話が整理されていると聞きやすく、安心感と信頼感が伝わります。
「質問をもらいやすい問いかけ」を準備する
- 「学校ではこういう場面があったんですが、おうちではいかがですか?」
- 「最近、ご家庭で気になっていることなどありますか?」
➔「どうですか?」などの抽象的ではなく、具体的な質問で、話を引き出すスタンスでいること!
そうすると自然と会話が広がります。
話しやすい雰囲気を意識する
- 目線を合わせる
- 相手の言葉を繰り返してうなずく
- 「安心してなんでも言ってくださいね」と冒頭で一言伝える
➔面談の内容以上に、どんなふうに話すかが保護者の印象を左右します。
今日からできるちょっとした工夫
面談前のさりげない一言
- 「最近〇〇さんのこんな成長が見られました」
- 「面談の中で聞きたいことがあれば、メモにどうぞ」
➡緊張している保護者は多いです。どんなことを話したのか、保護者も後から振り返られるようメモの促しもいいですね。
面談後のフォロー
- 「今日はありがとうございました。〇〇さんの話がたくさん聞けて嬉しかったです」
- 「いただいたお話、さっそく明日からの支援でも活かしていきます」
➔終わった後のひとことが、次の信頼につながる小さな一歩になります。
おわりに
個別面談は、一方的な伝える場ではなく「つながる場」です。
完璧じゃなくても、伝えたい気持ちと聴く姿勢があれば、保護者にしっかり届きます。
話すときは、教員:保護者が3:7の割合を心がけると、保護者も伝えたいことを話しやすいです。
また、事前準備をしておくことで、限られた時間がとても有意義になりますよ。
これらのことを少しでも意識するだけで、面談の質は、確実に変わっていきます。

今後も、特別支援学校の授業づくり・支援の工夫について発信していきます。
質問や感想など、コメント大歓迎です♬
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